畳のはなし

畳と畳表について

畳について

image畳は板の上に筵(むしろ)を敷いて座ったことが始まりで、その筵を重ねて縫い上げたものが後に畳となっていきます。
畳の構造は大きく分けて「畳床」「畳表」「畳縁」から成り立っており、「畳床」は畳の土台となるもので、乾燥した稲わらを一定の厚さに細かく縫い上げてあ ります。現在ではインシュレーションボードやウレタンフォームなどを使用したものも多く、建築条件や用途に合わせて使い分けられています。「畳表」はイ草 で織り上げられており、そのイ草の質・長さ・色調が品質を決めます。また「畳表」の上品な色と香りはイ草に染土による泥染めと乾燥を施す製法によって作り 出されています。「畳縁」は「畳表」を保護するとともに、様々な色柄によりさらにお部屋を引き立たせます。

畳表のたて糸

たて糸には綿糸や麻糸などがあり、1種表で136本、3種表で128本ですが、高級畳表になると2倍の本数が入っているものもあります。

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マニラ麻・ジュート麻経糸

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麻経糸

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綿経糸

畳表の見分け方

畳表はいぐさの長さや質、糸、織り方などで通 常4段階に分けられます。重要な判断基準になるのが1枚の畳表に4,000~7,000本も用いられるいぐさで、茎に変色や病気、傷がなく、根元から先ま で充実し、太さの揃ったものほど良いとされます。一般 的には長いいぐさを使用したものが、根元と先端を除いた部分が多く使われるため良い畳表になります。また、上質の畳表ほどいぐさの折り込み本数が多く、強 度のあるマニラ・麻糸の経糸が使われます。

image最上級品

image上級品

image中級品

image下級品

畳のサイズ

1種表本間間191×95.5cm長さが6.3尺あるところから六三間ともいう。関西の京都、大阪、紀州、中国、四国、九州に多く、一般 的に京間と呼ばれる。
2種表三六間182×91cm巾3尺、長さ6尺が語源で、名古屋、岐阜、東北や北陸地方の一部と沖縄に分布している。
3種表五八間176×88cm俗称江戸間と呼ばれるもので、関東、東北、北海道など東日本に多かったが、現在は全国に普及している。
 五六間170×85cm近年新築された家や団地に多い。特に団地に多いことから団地間とも呼ばれている。

いぐさ畳の機能

いぐさ畳は、色々な機能を持っており、その機能が改めて見直されています。

1.保温、断熱効果があります。
四季のある日本の気候の中で、夏はすずしく、冬は暖かく室温を保ってくれます。

2.空気の浄化作用があります。
二酸化窒素やシックハウスの原因とされる化学物質を吸着する機能があります。

3.室内の湿度調節をします。
畳1枚に水分を約500㏄吸収することができ、又室内が乾燥すると放湿してくれます。

4.香りによる鎮静効果
畳表の香りは、いぐさの香りと泥染めによる香りのミックスで、リラクゼーション効果があります。

5.振動や音を吸収します。
床に柔軟な素材を敷くとより衝撃音が吸収されるので、畳のような素材を敷くことにより、振動と音を吸収してくれます。

6.優れた弾力性で安心。
畳は弾力性があり、子供のバランス感覚を養うのにも効果的で、転んでも板張りに比べて衝撃が少ないです。

7.畳の色合いは調和性抜群。
畳は時が経つと琥珀色に変化し、より温かさを感じさせます。又和室だけでなく何処にでも似合います。


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